2014年の夏のボーナス、どうなる?
三菱UFJリサーチ&コンサルティングは4月3日、「2013年夏のボーナス見通し」を発表した。ビジネスパーソンにとっては気になる数字だが、果たして夏のボーナスは上がるのか、下がるのか。
アベノミクス効果もあって株価の上昇傾向が続いているが、ビジネスパーソンにとって気になるのは給与のこと。「夏のボーナスはたくさんもらえるかもしれない」と期待を寄せている人も多いだろう。
そんな中、ちょっと残念な数字が示された。三菱UFJリサーチ&コンサルティングが4月3日に発表した「ボーナス見通し」によると、夏のボーナスは3年連続で減少するという。えっ、そんなバカな……と思われる人もいるだろうが、民間企業(パートタイム労働者を含む)の1人当たりの平均支給額は35万7400円(前年比−0.3%)と、過去最低水準を更新する見込みだ。
景気は緩やかに回復しているが、なぜ夏のボーナスに反映されないのか。その理由として、同社は「ボーナスの原資となる2012年度下期の経常利益は、製造業を中心に大幅な改善が見込まれている。しかし中小企業に限ってみると製造業、非製造業とも減益の可能性が高い。またボーナス査定のベースとなる所定内給与は足元でも低迷が続いており、夏のボーナスを取り巻く環境は、楽観視できる状況ではない」としている。
1人当たりの平均支給額は減少するかもしれないが、ガッカリする話ばかりではない。ボーナスの支給は徐々に多くの企業で広がりを見せており、支給労働者は3769万人(前年比+1.0%)に増加。また支給額は13.5兆円(同+0.7%)と増える見込みなので、昨年の夏のボーナスはもらえなかったが、今年はもらえた……という人が増えそうだ。
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