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紙袋をやめて、7万2000円の商品が返却された――パタゴニア、4つのコアバリューとは:気鋭の経営者に聞く、組織マネジメントの流儀(1)(6/6 ページ)
厳しい経営環境が続いているが、そんな中でも成功している企業がある。そのひとつが、米国発のアウトドアブランド「パタゴニア」だ。日本上陸以来、売り上げと店舗数を伸ばし続けているが、その背景には何があるのか。日本支社長の辻井氏に話を聞いた。
中土井:なるほど。確かになかなか言えないですよね。辻井支社長が嘘をつかないことの大切さを感じたのは、パタゴニアに入ってからですか?
辻井:パタゴニアに入社する前、私はいくつかの会社で働きましたが、そこでは「嘘をつかれるとやる気がなくなる」と感じていました。好きな上司は、嘘をつかない上司でしたね。
偉い人が来たら急に昨日言っていたことと違うことを言い出すような上司は嫌いでした(笑)。そんな上司にはなりたくないと思っていたし、評価対象外だなとも考えていました。パタゴニアでは、嘘をつかないことがポジティブに評価されるので、働きやすいですね。
中土井:自分の言動を一致させることって、基本的ですけど大切なことですね。
次に、コミュニケーションについておうかがいさせてください。例えば、部下とのコミュニケーションがうまくいかないとき、どのようなことを意識されていますか?
辻井:それはですね……。
(つづく)
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