海外旅行者の8.6%がトラブルに遭遇――現金を盗まれたのはどんなとき?
海外旅行中にトラブルに巻き込まれたことがある人はどのくらいいるのだろうか。2012年に海外旅行をした人に聞いたところ「何らかのトラブルに巻き込まれた」と答えたのは8.6%だった。トラベルジャーナル調べ。
海外旅行中にトラブルに巻き込まれたことがある人はどのくらいいるのだろうか。2012年に海外旅行をした人に聞いたところ「何らかのトラブルに巻き込まれた」と答えたのは8.6%。これを2012年の日本人海外旅行者数(1849万人)にはめて計算すると、約159万人がトラブルに遭遇していることが、トラベルジャーナルの調査で分かった。
トラブルの内訳をみると、「私物を紛失した」が45.1%、「私物を盗まれた」が29.1%。何を紛失または盗難されたかを聞いたところ「現金」(35.3%)が最も多く、以下「財布」(22.2%)、「買い物品」(16.4%)、「デジタルカメラ・カメラ」(16.3%)、「クレジットカード」(12.8%)と続いた。
1人当たりの平均被害額は3万5000円。昨年海外旅行に行った総数で現金の盗難・紛失被害額を試算すると、総額約152億円に。この金額は振り込め詐欺の昨年1年間の被害総額155億円に匹敵している。
現金の盗難・紛失の被害要因
現金の盗難・紛失の被害要因をみると「スリ」(39.9%)と答えた人がトップ。次いで「紛失」(21.8%)、「置き引き」(20.4%)と続いた。現地で何をしているときに被害に遭ったのかを聞いたところ「観光中」(24.9%)と「買い物中」(22.4%)という人が目立った。
また時間帯では「夜」(17.0%)よりも「昼間」(41.4%)のほうが多く、場所は「大通りや公園など公共広場」(16.1%)、「駅」(11.9%)、「ショッピングセンター」(10.8%)などが多かった。
インターネットを使った調査で、2012年に海外旅行を経験した男女1000人が回答した。調査期間は3月11日から15日まで。
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