あなたはなぜ転職を考えているのですか? 転職を考えているビジネスパーソンに聞いたところ「ほかにやりたい仕事がある」(12.7%)と答えた人が最も多く、次いで「会社の将来性が不安」(12.3%)、「給与に不満がある」(7.6%)であることが、転職サービス「DODA」の調査で分かった。
「ほかにやりたい仕事がある」の回答率は、2008年以降右肩上がりに増加。一方、リーマンショックを機に急増した「会社の将来性が不安」は2009年上半期をピークに減少している。
「転職市場は採用活動が活発化していて、個人側は『大きな不満はないが、より希望に合う仕事があれば転職したい』という理由で、転職を考え始める人が増えている。また『就職活動で希望の企業へ入れなかった』という、リーマンショック後の就職氷河期を経験している第二新卒のリベンジ転職も増えている傾向にあり、『ほかにやりたい仕事がある』という理由の回答率が上がっていると考えられる」(DODA)
メーカーは「会社の将来性が不安」が他業種より高い
転職理由を業種別にみると、「IT/通信/インターネット」は「専門知識・技術を習得したい」(3位、7.9%)や「市場価値を上げたい」(7位、4.1%)など、スキルアップに関する項目が上位に。「技術サイクルが早い業界ゆえに、最新ノウハウや高いスキルを身につけたい志向性が強いようだ」(DODA)。「メーカー」は「会社の将来性が不安」(17.5%)が1位と、2012年はメーカーでの早期退職やリストラなどのニュースが多かったことから、将来性への不安が反映されたランキングとなった。
2012年10月1日〜2013年3月31日の間に、DODAに登録している22〜60歳の男女3万人のデータをランダムに抽出した。
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