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転職市場が活気を戻しつつある――DODA調べ
転職市場が活気を取り戻しつつあるようだ。転職サービス「DODA」がまとめたデータによると、転職希望者数、求人数ともに、過去4年間で最も多いことが分かった。
転職市場が活気を取り戻しつつあるようだ。転職サービス「DODA」がまとめた2013年4月の転職求人倍率※は、前月から−0.06ポイントの1.31倍。転職希望者が前月比+6%と増加した一方、求人数は前月比+1%の微増であったため、求人倍率は低下した。しかし転職希望者数、求人数ともに、過去4年間で最も多く、前年比でみると+20%を超えている。
※ホワイトカラー層を中心とした転職マーケットにおける需給バランスを表すもので、DODA転職支援サービス登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値になる。
業種別でみると「IT/通信」(2.48倍、前年比+0.22)の求人倍率が最も高く、次いで「メディカル」(2.21倍、同+0.07)、「サービス」(1.49倍、同+0.03)と続いた。
職種別では「技術系(IT/通信)」が2.61倍(同+0.17)で最も高く、次いで「技術系(建築/土木)」(2.11倍、同+0.28)、「技術系(メディカル)」(2.09倍、同+0.14)だった。
この結果について、DODAは「4月入社に向けて活動していた転職者の動きが終息するため、例年4月は転職者が減る傾向にあるが、今年は4月も右肩上がりに増加している。景気の回復基調や企業の採用熱の高まりを受け、転職潜在層が動き始めていると考えられる。転職の傾向も、現状の不安や不満を解消するためのものから、仕事を通じて実現したいことや将来のキャリアを見据え、転職に踏み出す人が増えている」と分析した。
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