胃腸不調に悩むビジネスパーソンは、どんな境遇?
20〜50代のビジネスパーソンで、胃腸の不調を感じている人はどのくらいいるのだろうか。養命酒製造の調査によると、半数近くの人が「胃腸不調を感じている」と回答した。
最近、胃腸の不調を感じていますか? 20〜50代のビジネスパーソンに聞いたところ、44.5%が「胃腸の不調を感じている」と回答していることが、養命酒製造の調査で分かった。男女別でみると、男性よりも女性のほうが多く、特に20代女性の57.6%が不調に感じていると答えた。
環境の変化別でみたところ、3カ月以内に就職した人で胃腸不調を感じているのは56.1%で、全体よりも11.6ポイントも高い。また転職した人では66.0%、異動があった人では54.6%、転勤があった人では62.5%、上司が変わった人では53.6%と、新しい環境に置かれたビジネスパーソンの胃腸不調が明らかになった。
胃腸不調を感じているビジネスパーソンに、何が原因になっていると思うかを聞いたところ「ストレス」(85.8%)が断トツ。次いで「睡眠不足」(54.8%)、「不規則な生活」(43.1%)、「肉体的な疲労」(32.6%)、「年齢的なもの」(29.9%)と続いた。
また勤務先でのストレスの原因を尋ねると、「上司との人間関係」(45.7%)を挙げる人が最も多かった。次いで「待遇・評価」(38.7%)、「同僚との人間関係」(33.5%)、「目標・ノルマ」(25.3%)、「残業」(24.0%)という結果に。
給与の増減と胃腸不調の関係
給料やストレス、心のゆとりなどの増減見込みは、胃腸不調にどの程度影響しているのだろうか。給料が増える見込みの人では42.9%が胃腸不調を感じているが、減る見込みでは56.1%となり、両者に13.2ポイントの開きがあった。またストレスが増える見込みの人では52.4%、減る見込みでは33.3%で19.1ポイントの差。心のゆとりが増える見込みの人では42.1%、減る見込みでは57.2%で15.1ポイントの差があった。
この結果について、養命酒製造は「アベノミクス効果でビジネスパーソンの給料が上がると、胃腸不調も緩和されてビジネスパーソンの体調も改善し、さらに景気が上向くという好循環が生まれるかもしれない」とした。
インターネットを使った調査で、20〜59歳のビジネスパーソン1000人が回答した。調査期間は4月25日から30日まで。
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