Facebook女子とmixi女子をもう一度比較してみた――データから見るペルソナ図鑑:消費者理解コトハジメ(2/3 ページ)
ソーシャルメディアのFacebookとmixi。2012年の2月に同じテーマで取り上げましたが、その後、両サービスを利用する女性にどのような変化があったのでしょうか。再び、調べてみました。
デモグラフィック的な差がなくなってきた
女性回答者の1万6175人中、Facebookを使用している人は3122人。これを「Facebook女子」と定義します。一方、mixiを使っている人は3844人で、これを「mixi女子」とします。年齢層的に「女子」というのはどうなの? という声もありますが、ここは便宜的に定義することとします。
ちなみに前回比較した時の人数は、Facebook女子が1402人、mixi女子が4299人でした。Facebook女子が大幅に増加し、mixi女子が減少したことによって、どちらも3000人超のセグメントの比較ということになります。
年齢層25〜39歳ではmixi女子のほうが20〜30%ほど多くなっています。逆に、40歳以上ではFacebook女子のほうが多く、Facebookのほうが幅広い年代に使われているのが分かります。Facebook、mixiともにメインは20代の女性。平均世帯年収は、mixiが549万円、Facebookが595万円で、46万円の開きがあります。ちなみに、ぺるそねの女性全体では571万円でした。既婚率や家族構成などに、大きな違いは見受けられません。前述のように、デモグラフィック的な差が前回ほど見られないのは、Facebookが普及したことによって差がなくなってきたためと考えられます。
価値観や嗜好を比較した
Facebook女子は「周囲の人からアドバイスを求められることがよくある」「できるだけ周りの人とは違うものを持ちたい」という傾向が強く、「センスがよい」「前向きポジティブ」と思われたい人が多くなっています。一方のmixi女子は「次から次へと欲しいものが出てきて困る」「周りの人が持っているモノを見て、思わず欲しくなってしまうことが多い」という傾向が強く、「かわいい」「自分らしさがある」と思われたい人が多くなっています。
趣味を見てみると、Facebook女子で高いのは「海外旅行」で対比倍率1.5倍、「園芸・ガーデニング」が対比倍率1.2倍となっています。一方、mixi女子で高いのは「漫画」「カラオケ」で、対比倍率1.3倍となっています。このあたりの傾向は前回の時とあまり変わっていません。
お酒の嗜好の差は顕著です。Facebook女子のほうがお酒を飲む機会が多いのも前回と同様です。好むお酒の比較をしてみると、Facebook女子は「ビール」「日本酒」「焼酎」「ワイン」が高く、mixi女子は「チューハイ」「カクテル」です。このあたりの傾向も前回と同様です。
また、スポーツをしている人はFacebook女子の方が多く、「ジョギング」「テニス」「エアロビクス」「ゴルフ」「サイクリング」の、mixi女子との対比倍率が1.3〜1.6倍でした。また、mixi女子の好きなキャラクターで目立っているのは「リラックマ」で、このあたりも前回と同様の傾向が出ています。ファッションの嗜好についてはペルソナ・イラストを掲載しますので、ご確認下さい。
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