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ほんとに景気はよくなるの? 生活者意識から考えた、景気回復のツボ博報堂・吉川昌孝のデータで読み解く日本人(4/4 ページ)

アベノミクス効果などもあって、日経平均株価が今年3月、リーマンショック前の水準に戻りました。株価についてはダイナミックな動きが続いていますが、生活者の景気意識はどうなんでしょう?

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財布のひもを握る奥さまたち

 こんなデータが生活定点の中にあります。「いわゆる『サイフのひも』を握っている人はどなたでしょうか?」という質問です。


財布のひもの所有権

 時系列に見ると、これが圧倒的に奥さまなのです。年代の差はほとんどありません。多少最近数字が下がり気味ですが、夫に比べればまだまだ妻の圧勝です。実体経済を握っている彼女たちに、季節要因を超えた景気要因ドリブンの消費行動をなんとか起こさせる。それこそが今回の景気回復のツボと言えそうです。

 女性たちがグッとくるような景気刺激策が発表され、「今までよりちょっと使っていいんだ」と彼女たちが思い始め、行動し始める。その時こそ、日本の景気は本格的に回復したと言えるのかもしれません。これから私は、うちの妻やそのママ友のみなさんのテンションの変化に、ひそかに注目していこうと思っています。

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