サラリーマンの小遣いはいくら? バブル崩壊後のワーストを更新
あなたは毎月のお小遣いをどのくらいもらっていますか? 全国のサラリーマンに聞いたところ、昨年の3万9756円から1299円減って3万8457円だった。新生銀行調べ。
あなたは毎月のお小遣いをどのくらいもらっていますか? 全国のサラリーマンに聞いたところ、昨年の3万9756円から1299円減って3万8457円であることが、新生銀行の調査で分かった。バブル崩壊後のワーストであった2011年の3万8855円より低く、1979年の調査開始以来2番目に低い金額となった。
過去30年以上の調査結果をみると、バブル崩壊後のお小遣い額は日経平均株価に1年から2年遅行する形で相関が見られた。2012年12月31日の日経平均株価終値は前年から1940円増加した1万395円だったが、株価との連動でみてもお小遣い額に回復の兆しは見えていない。
年代別でみると、昨年の傾向と同様に50代(4万6175円)のお小遣いが一番高く、40代(3万6924円)が一番低い。昨年との比較では、40代は469円増、50代は56円の微増となったが、20代が2743円減、30代が2976円減と大幅な減少となり、若い世代の懐事情が厳しくなっていることがうかがえた。
理想のお小遣い額は?
あなたが理想とする1カ月のお小遣いはいくらですか? この質問に対し、全体の平均額は6万861円。昨年の6万6139円から5258円減少した。理想額と現実額の差は2万2404円となり、昨年の2万6383円の差から縮小している。
世代別で理想額が高かったのは50代(6万2484円)、一番低いのは40代(5万8798円)。理想額は全世代で昨年より減っており、特に40代はその減少幅が大きく、40代の現実のお小遣い額は昨年比469円増加したが、理想のお小遣いは控えめに見ていることが分かった。
インターネットによる調査で、全国のサラリーマン2000人が回答した。調査期間は4月20日から22日まで。
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