転職は何回までOK? 転職回数と成功率の関係
転職回数は多いほどマイナス……と思っている人は多いと思うが、実際はどうなのだろうか。DODA転職サービスを利用して転職したビジネスパーソンを調査した。
転職回数は多いほどマイナス……と思っている人は多いと思うが、実際はどうなのだろうか。DODA転職サービスを利用して転職したビジネスパーソンを調査した。
2012年度の転職者について、転職回数と成功率を年齢別にみると、初めての転職者の成功率を100とした場合、年齢が高い層ほど、2回目以降の成功率が高いことが分かった。2回目以降の成功率をみると、24歳以下は58、25〜29歳は85、30〜34歳は86、35歳以上は111という結果に。3回目になると、24歳以下は28、25〜29歳は41、30〜34歳は56、35歳以上は91で、29歳以下は50以下だったが、35歳以上は90以上と高い成功率だった。
この結果について、DODAは「ビジネスの複合化やグローバル化、新規事業へのチャレンジ、イノベーションなどが求められている企業が、経験を重ねた転職者を求めているのではないか。経験やスキルがあまりない若手を中途採用して育てるよりも、即戦力として中堅・ベテラン層を積極的に採用する企業も増えている」と分析した。
転職回数と成功率の関係(職種別)
2012年度に転職した人の転職回数と成功率を職種別にみると、初めての転職者の成功率を100とした場合、職種によって結果に大きな違いが出た。転職回数が多くなると成功率が下がる職種は「技術系(電気/電子/機械)」「営業系」「販売/サービス系」。一方、転職回数が多くても、成功率が高いのは「クリエイティブ系」「技術系(メディアカル/化学/食品」「技術系(建築/土木)」だった。
3回目の転職成功率をみると「技術系(電気/電子/機械)」は37、「営業系」は36、「販売/サービス系」は28だったが、「クリエイティブ系」は101、「技術系(メディカル/化学/食品)」は90、「技術系(建築/土木)」は74だった。「転職回数が増えても成功率が高い職種は、資格や身に付けているスキルが重視される傾向がある。『クリエイティブ系』は2回目、3回目とも100を超えるなど、複数社でさまざまな経験を積んでいることがむしろプラス評価となるケースもあるようだ」(DODA)
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