大人になったらどんな職業に就きたいですか? 小学生に聞いたところ、男子は「サッカー選手」(11.7%)が最も多く、次いで「学者・博士」「警官・刑事」(いずれも6.1%)、「野球選手」(5.6%)、「テレビ・アニメ系キャラクター」(4.0%)であることが、第一生命保険の調査で分かった。サッカー選手とともに、長年にわたり男子のトップの座を競っていた「野球選手」が4位に。代わって「警察官・刑事」(前回6位)が2位に上昇した。
「警察官・刑事」が2位にランクインしたのは21年ぶり。調査開始の1989年から3年間、「野球選手」に次いで2位をキープしていた「おまわりさん」は当時の男子にとって憧れの存在だったようだ。今回の2位返り咲きの背景には「震災後、人を守る・助けるという職業が子どもたちの心に響いたのか、それともテレビドラマ、映画などでの警察官や刑事の姿に影響されたのかもしれない」(第一生命保険)
今回、18位から6位に上昇したのが「宇宙飛行士」。「小惑星探査機『はやぶさ』の劇的な帰還(2010年)、日本人宇宙飛行士の国際宇宙ステーションでの活躍、さらには兄弟で宇宙を目指す人気アニメの影響など、ここにきて宇宙への夢は現実味を増してきたようだ」(同)
女子のなりたい職業
一方、女子のなりたい職業は「食べ物屋さん」(14.9%)がこの16年間、トップを独走。2位以下は「看護師さん」(9.2%)、「保育園・幼稚園の先生」(7.5%)「お医者さん」(5.8%)、「お花屋さん」「学校の先生(習い事の先生)」(いずれも3.9%)と続いた。
注目されるのは「警察官・刑事」(2.6%)が8位とベスト10に初登場したこと。「警察官・刑事」は男子でも2位にランクインしたが、前回に比べ「看護師さん」「お医者さん」も含め、人の命や生活を守る職業に憧れる女子が増えているようだ。
訪問による調査で、全国の小学生1100人が回答した。調査時期は2012年7〜8月。
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