水道水の評価は7.05点――不満な点は?
「日本の水道水は世界トップレベル」といった声もあるが、実際のところ利用者にはどのように評価されているのだろうか。20〜60代の男女に聞いた。ミツカン水の文化センター調べ。
「日本の水道水は世界トップレベル」といった声もあるが、実際のところ利用者にはどのように評価されているのだろうか。東京圏・大阪圏・中京圏に住む20〜60代の男女に、10点満点で聞いたところ、全体の平均は7.05点。1995年以降の右肩上がり傾向から一転してポイントを下げた昨年(7.02点)とほぼ同様の結果であることが、ミツカン水の文化センターの調査で分かった。
居住地別でみると、中京圏が7.29点で昨年に続きトップ。東京圏(6.98点)と大阪圏(6.88点)は、平均で7点台を割り込んだ。
水道水に満足している人はどのくらいいるのだろうか。「特に不満はない」(40.2%)という人は4割と、多くの人が水道水に一定の満足感を得ていることが明らかに。ただ、不満については「水道料金が高い」(29.4%)を挙げる人が最も多く、次いで「おいしくない」(22.6%)、「塩素など消毒剤は体によくない」(16.9%)、「臭いがある」(15.7%)と続いた。
水の備蓄
災害時に備えて、水を備蓄している人はどのくらいいるのだろうか。ここ数年「ミネラルウオーターを買い置きしておく」人が増加傾向で、「何もしていない」人は減少傾向にあった。しかし今回は「ミネラルウォーターを買い置きしておく」が昨年より2.6ポイント減の49.7%、「何もしていない」が3.2ポイント増の38.6%と、近年の傾向に反する結果に。
特に東京圏では「ミネラルウオーターの買い置き」(59.2%)、「風呂の水をためておく」(23.0%)が、それぞれ昨年より6.8、4.8ポイント減少し、「何もしていない」(30.8%)が6.8ポイント増加した。「東日本大震災から2年余りが経過したことによる危機意識の薄れとも読み取れる結果となった」(ミツカン水の文化センター)
インターネットによる調査で、東京圏・大阪圏・中京圏に住む20〜60代の男女1500人が回答した。調査期間は6月6日から12日まで。
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