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コラム

来てよその“日”を飛び越えて――今こそ、震災復興ツーリズムのススメ『あまちゃん』最終回記念(8/9 ページ)

9月28日、半年続いたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」が最終回を迎えました。岩手県久慈を舞台に、東日本大震災の前後を描いたこのドラマ。ドラマを楽しんだ方にはぜひ、東北へ足を運んでほしい。被災地の「今」を、写真多めで紹介します。

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誠ブログ

東日本大震災の「震災遺構」をどうするべきか問題

 東日本大震災の「震災遺構」をどうするべきか?という問題は、石巻以外の地域でも議論の対象となっている。テレビで有名になった陸前高田のいわゆる「奇跡の一本松」などは、枯死してしまう木の寿命があって、大急ぎで保存措置が取られたという面もあるので、それらの中でも決着が早かった方になるだろう。


保存措置された「奇跡の一本松」(撮影:吉岡綾乃、2013年8月11日)

議論が続く女川、保存が決まった陸前高田の一本松

 一方、同じくテレビで有名になった遺構でも、それぞれ明暗は分かれている。女川では「津波の直撃を受けて、基礎ごと横倒しになったビル」の映像が強烈な印象を残した。

 実際に近くで見ると、コンクリートのビルを、まるで消しゴムか何かのように易々と引き倒してしまった津波の威力に心底、恐怖を覚える。しかしこれも、被災の記憶を思い出して辛いという住民の声や、港の真正面に位置することから復興の妨げになるとして、早急に撤去を求める声も一部にあると聞く。


女川町では津波の水位が、この左側に写っている高台の上部まで達した

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