そもそも「株」って何?:ゼロからはじめる株式投資入門(2/4 ページ)
今さらですが、「株」とは何でしょうか? そして、株を買うことでどんなメリットがあるのでしょうか? 今すぐ分かる株式投資の基礎の基礎をおさらいしましょう。
株ってどうやって買うの?
さあ、いよいよ株を買ってみましょう。
株を売買するのは証券取引所です。証券取引所で扱う証券とは、株、社債、それに国が発行する国債を含めた有価証券です。
日本の証券取引所はどこにあるのでしょうか。一番大きなところが東京証券取引所で、ほかにも名古屋、札幌、福岡などに加え、東京証券取引所が運営するベンチャー企業向けのJASDAQ(ジャスダック)、マザーズなど、10カ所があります。取引を行える時間は、午前9時から11時30分、午後12時30分から3時までの間です。
証券取引所は会員制で会員として認められた証券業者しか取引ができないため、投資家は証券会社を通じて売買をするわけですね。
そこで、証券会社に口座を開設します。手続きは簡単です。銀行で口座を開設するときと同じく、身分証明書と印鑑さえあれば簡単に開設することができるのです。
どこの証券会社を選ぶかは、もちろん自由です。ただ、パソコンやスマホを使いながら自分の自由になる時間で株の運用をしたいなら、まずは、いわゆる5大ネット証券(マネックス証券、SBI証券、楽天証券、松井証券、カブドットコム証券)あたりで始めてみるのが安心かもしれません。
株って一体いくらくらい?
では、株って一体いくらくらいなのでしょうか。
当然かもしれませんが、株の値段というのは銘柄によってさまざまです。高い株ですと1株1万円以上というのもありますし、安いものは1株50円やそれ以下もあります。
各銘柄には最低売買単位というものがあります。100株単位が多いようですが、最近は最低投資金額を切り下げて、投資しやすくしている銘柄もあります。
株の売買には「成り行き(なりゆき)注文」と「指し値(さしね)注文」があります。「成り行き注文」はいくらでもいいのでこの株をこれだけ買いたい(売りたい)という注文方法で、「指し値注文」はこの値段でこれだけ買いたい(売りたい)というような注文の仕方です。前者の場合だとすぐに取引は成立しますが、後者の場合、指定した値にならない限りは購入(売却)できません。注文の有効期間は証券会社によって自由に設定できます。「当日中」「今週中」が一般的ですが、最大30日間という注文期間もあるようです。とはいえ、指し値注文ではなかなか取引が成立しないケースもあります。しかし、どちらにせよ、売り手の売りたい値段と買い手の買いたい値段が一致して初めて株価が決まり、売買が成立するのです。
また、気になる銘柄の株価など、指し値注文のように投資家が任意で設定した条件に到達すると、メールで知らせてくれる機能もあります。
株価は日々変わりますので「安く買って高く売る」、シンプルですがこの一言につきます。買ったときよりも高く売れたときの利益を売却益(キャピタルゲイン)といいます。
「キャピタルゲインで大きな利益を出した」というのは、投資家にとっては快感です。ここで忘れてはならないのが、売買にかかる手数料。これは証券会社によって違いますので、安いところを選びたいなら注意が必要ですよ。
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