検索
インタビュー

ローソンのコーヒーは誰が飲んでいる? データから見えてきたコト仕事をしたら“コーヒー”ができた(前編)(5/6 ページ)

「コーヒーはコンビニで買う」という人が増えてきているが、一体どんな人が購入しているのだろうか。ローソンのPontaカードを分析すれば「どういった人が何を買ったのか」が分かるので、担当者に直撃。男性20〜40代がよく飲んでいるのは……。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

実験店は長野県のお店でスタート

土肥: 2011年に、コーヒーを実験的に販売されたそうですね。長野県の軽井沢借宿店と飯山瑞穂豊店の2つ。なぜ長野で始められたのでしょうか。

吉澤: これまでの実験店をみると、東京が多いですね。でも東京でやるとどういったことが起きると思いますか? 「それは東京だからでしょ」という声が出てくるんですよ。

土肥: ん? それはどういうことでしょうか?

吉澤: 「東京は人が多いからでしょ」「東京の人はトレンドに敏感だからでしょ」と。つまり、“やらない理由”が次々に出てくるんですよ。

土肥: 「その商品は、東京だから売れているんでしょ。地方では売れないよ」ということですね。

吉澤: はい。ちなみに、ドイさんはどちら出身ですか?

土肥: 大阪です。

吉澤: 「大阪が一番!」「東京は嫌い」と思っていませんか? (苦笑)。

土肥: 思っていますねえ(笑)。

吉澤: 以前、東京のお店で実験したデータを示したことがあるんですよ。でも大阪の人たちは「なんぼのもんじゃい」といった反応でした。「ローソン、東京に魂を売ったのか」といった感じで。それはそれは、こてんぱんにやられちゃいました(涙)。

 質問に戻りますが、なぜ長野で実験を始めたのか。長野は競合が多く、ローソンにとってはいわば“アウェー”の場所で、コーヒーがどこまで売れるのかを知りたかったんです。長野という厳しい場所で成功したら他のエリアの人は言い訳ができませんよね。


実験店は長野県のお店でスタート。現在マチカフェを展開しているお店は5500店を超えている

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る