調査リポート
正社員の年収はいくら? 4年ぶりにプラス(1/2 ページ)
転職サービス「DODA」は12月2日、正社員の平均年収を発表した。同サービスに2012年10月〜2013年9月末に登録したビジネスパーソン約10万人のデータをまとめたところ……。
転職サービス「DODA」は12月2日、正社員の平均年収を発表した。同サービスに2012年10月〜2013年9月末に登録したビジネスパーソン約10万人のデータをまとめたもので、それによると平均年収は446万円、4年ぶりの増加となった。この結果について、DODAの木下学編集長は「円安や株高、消費税増税前の駆け込み需要などにより、業績が拡大した企業がボーナスアップを図るなど、アベノミクスによる景気回復が平均年収にも影響したと考えられる」と分析した。
年代別にみると、20代の年収増が顕著(349万円、前年比+9万円)。30代(458万円、同0万円)は横ばい、40代(598万円、同−10万円)は調査開始(2007年)以来、ほぼ一貫して減少している。1歳ごとにみると、35歳未満は全年齢で年収が増加したが、35歳以上50歳未満はほぼ全年齢で減少した。
「年功による年収増が見込めなくなる中、今後はミドル層以上でも自分の市場価値を適正に見極め、スキルアップを図る必要性が高まるだろう。その一方で、成果型報酬型の給与体系の普及により、若手層であっても能力や成果次第で高年収が狙える環境は今後も拡大していくと予測される」(同)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
なぜ給料が二極化するのか? 年収200万円と800万円の人
景気低迷の影響を受け、給料は下がり続けている――。そんなビジネスパーソンも少なくないだろう。では、今後10年間はどうなのか。リクルートで働き、中学校の校長を務めた藤原和博さんに「10年後の給料」を予測してもらった。
大企業の正社員、3割は会社を辞める
東日本大震災の発生以降、「今後どのように働いていけばいいのか」と考えるビジネスパーソンも多いのでは。ポスト大震災の働き方について、人気ブロガーのちきりんさんと人事コンサルタントの城繁幸さんが語り合った。
どうすればいいのか? 年収300万円時代がやって来る
景気低迷などの影響を受け、会社員の給料が下がり続けている。低年収時代に会社員はどのように生きていけばいいのだろうか。この問題について、人事コンサルタントの城繁幸さんとフリーライターの赤木智弘さんが語り合った。
借金大国日本で“踏み倒す人”が急増している理由
国民年金、給食費、授業料、治療費……今、公的な支払いを踏み倒す人が増えている。この背景には、いったいどんな「裏」があるのだろうか?
「ライフネットが本当にあってよかったね」――お客からそう言われ、“気づいた”こと
保険会社というのは歴史のある会社が多く、「ライフネット生命」のような独立系の生保が誕生したのは、実に74年ぶり。いまから7年前に設立したが、実際にビジネスを始めてみてどんなことが“分かった”のか。社長の出口治明さんに話を聞いた。
