「21歳」の“ビール党”を増やしたい――企画「ビアマジ!21」とは:100店舗以上でビール1杯無料
ビール好きの若者を増やすために、アサヒビールとリクルートライフスタイルがタッグを組み、新たな試みをスタートさせる。全く違う業界の会社が一緒になって、どんなことを行うのだろうか。
「ビールはおいしい」――。“ビール党”にとっては「当たり前じゃないか」と思われるかもしれないが、飲み慣れていない若者にとっては「ニガくて、おいしくない」と感じているかもしれない。そんな若者を減らして、ビール好きを増やしていくために、アサヒビールとリクルートライフスタイルがタッグを組み、新たな試みをスタートさせる。
新企画の名称は「ビアマジ!21」。専用アプリをダウンロードして、「ビアマジ!21」に登録した「21歳」(1992年4月2日〜1993年4月1日生まれ)は、対象となる飲食店(都内100店以上)でビール1杯をタダで飲むことができる。期間は2014年2月3日から5月31日まで。「期間中に21歳世代を1万人、対象飲食店に誘客することを目指し、酒文化や酒場の魅力を伝えていきたい」(アサヒビール)としている。
リクルートライフスタイルの調査によると、「ビールがおいしい」と感じ始めるのは「21歳」が最も多いという。また就職活動や社会人生活を経験する「21歳」を刺激することで、新たな市場を活性化する狙いがある。
利用者の位置情報データ
利用方法はシンプルだ。まず「マジ☆部アプリ」をダウンロードして、会員にならなければいけない。行きたいお店に到着したら、会員アプリを起動してチェックインすると「ビール無料券を発行する」が表示される。そのボタンを押すと「会員証」と「証明書」が表示されるので、それを店舗スタッフに見せるとビール1杯が無料になる。
利用者の位置情報データについては、どのように扱うのだろうか。「誰が、いつ、どこで――といったデータを分析する予定だ。(本企画によって)経済効果はどのくらいあるのか、といったことも調べたい。今回の企画は単なる無料キャンペーンで終わらせるのではなく、来年度以降も継続して行いきたい。そのために、位置情報のデータを活用する」(リクルートライフスタイル)とのこと。
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