検索
コラム

経営者&人事担当者が書きがちな「ダメブログ」の共通点サカタカツミ「就活・転職のフシギ発見!」(4/4 ページ)

あるベンチャー企業で、代表取締役がブログに「人が欲しい」と書いたら5分で応募があったそう。「ブログならオレも書いてるよ」という人は多いでしょう。あなたのブログは、人が応募したくなるものでしょうか。それとも……?

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

自社のファンを増やす=良い人が採用できる

 ブログという気軽なプラットフォームを利用して、自社の製品やサービスについて、丁寧に、そして自分の言葉で解説しているブログは、結果的に、その製品やサービス、その裏に隠されている技術に興味がある、という人たちを引き寄せます。それが何を意味しているのか、シンプルに考えれば分かるでしょう。企業は本来、そこに引き寄せられてきた人と働きたいはずです。

 テレビで、企業の製品開発などの現場にカメラが入り、その奮闘ぶりを伝えるドキュメンタリー番組を見て「御社に入りたいと思いました」と、素直な反応をする人は意外に多いのです。その技術や製品、サービスに心を動かされ、あこがれ、自分も携わりたいという人を、少数でも良いので、生み出す工夫を企業はするべきだと、私は考えています。

 そのためには、シンプルに、自分たちの言葉で、てらいなく、自社についての情報発信を続けること。これに尽きてしまいます。大げさな宣伝も、リッチなウェブページも不要。ただ、興味を持ってくれそうな人たちに対して、その人たちに伝わる『共通言語』で話しかけるだけ。それほど多くのアクセスがなくても、そこにたどり着いている人は、その企業にふさわしい可能性も高いのです。

 同時に、そのブログにたどり着いて「御社で働きたい」と意思表示できた、という行為そのものが、実は『一次選考を通過している』と、採用担当者たちが考えられるようになると、世の中の転職や就職活動が、もっと面白いものになってくるでしょう。スクリーニングやアセスメントの手法は、なにも集めてから落とす、というやり方だけではないのですから。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る