ビニール傘は持たない:30歳から自分を変える小さな習慣(1/2 ページ)
商業コンサルティングという仕事は、クライアントにトレンドを切り口としたプランを提供するビジネス。当然、ファッションにも敏感でなくてはなりません。ですから、お洒落とは無縁のビニール傘を平気で持ってはならないのです。
集中連載「30歳から自分を変える小さな習慣」について
本連載は、島村美由紀著、書籍『30歳から自分を変える小さな習慣〜運を引き寄せる女性の6つの法則〜』(プレジデント社)から一部抜粋、編集しています。
「20代をダメ女で過ごしても、まだ大丈夫!」
全国各地を代表する商業施設を成功に導いてきたコンサルタントとして成功を収めた女社長が伝授する、30代女性の仕事術。
「観察力」や「好印象」など女性が秀でる能力を生かす方法とは? 迷ってばかりだったという著者が、読者の悩みに寄り添いながら、女性の特性を生かした仕事術を紐解きます。迷い多き20〜30代女性の現状を打破する強力な一冊。
ビニール傘は持たない
「ビニール傘を持たないで!」――これは、私が入社したての新人に、いの一番に言うことです。
私たちの商業コンサルティングという仕事は、クライアントにトレンドを切り口とした商業プランを提供するビジネス。ですから女性のファッショントレンドには敏感でなくてはなりません。そんな仕事をしているのに、お洒落とはまったく無縁のビニール傘を平気で持つスタッフに、クライアントが今年のトレンドが何かを聞きたいと思うでしょうか?
私がクライアントなら、ビニール傘を持つ女性スタッフがいるコンサルティング会社に仕事を頼もうとは思いません。
もちろん、先方の会社に行く途中で雨が降りだして、コンビニでビニール傘をやむなく買わなければならないことはあるでしょう。ただ、そんなときに備えて鞄の中に折り畳み傘を入れておくべきだと思うのです。
「なぜ、そこまで厳しくしなければいけないの?」と考える人もいるでしょう。確かに厳しいかもしれません。
しかし、私の経験では、その人の生き方はファッションやスタイリングに表れます。ビニール傘を平気で持つ人はトレンドに関してアンテナが立っていないと思われてしまうのです。
私たちの仕事では、自分の感性を頼りに、ときに定説とは異なる提案をして依頼主を説得することもあります。「ラゾーナ川崎」の仕事をしたときも、私が考えていた案は当時の常識からすると少し突飛なものでした。
当時、川崎の街が世の中から受けていたイメージは上品なものとは言えませんでした。ですから洋服でも食べ物の店舗でも低価格品を提供するテナントを入れよう、という意見が主流でした。
しかし私は川崎には地域一番店となる百貨店がなかったために、それなりに高価格帯の品を揃えても消費者は集まってくれると思っていました。
ただ、私の中に確信があったとしても、やってみなければ本当にそうかどうかは分かりません。このような周囲の人たちを説得しなければならない局面で、私がトレンドからは程遠いビニール傘を持っていたら周囲の人を説得することができるでしょうか?
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