「趣味別婚活」の成功率が高い理由:古田ラジオの「婚活を攻略するための10の方法」(3/4 ページ)
料理をしながらの料理婚活、オタクが集まるオタク婚活――。数年前からこうした「趣味別婚活」が増えているが、参加者にはどんなメリットがあるのだろうか。
「趣味別婚活」の成功率が高い理由
婚活サービスを利用する人は、普通の婚活サービスのどんなところに不満を感じているのか調べたところ、年収や経歴(=勤務先の会社)以外に相手を選ぶ明確な評価ポイントがないことでした。年収や経歴といった項目は婚活をするほとんどの人にとって「よければよいほどいい」ものです。なので、結果として少数の“ハイスペック”な人に人気が偏るのです。。
もう1つの問題は初対面では話題づくりに苦労することです。過去の当連載で「婚活のポイントは『面接』で会うまでにいかに人間関係を構築するかである」(関連記事)と書きました。しかし、お見合いパーティーでは2〜3時間で相手を決めなければならず、ネット婚活でも「面接」までの連絡手段は何日かに1回のメールだけ。つまり、通常の婚活サービスは人間関係を構築するための情報と時間があまりにも不足しているのです。
「趣味別」婚活のメリットは、ゲームならゲーム、野球なら野球といった具合に同じ趣味という共通項がある状態で「面接」を始めることができることです。また話題づくりという面でも、最低限自分たちが好きなことが分かっている、というのは参加者にとってメリットになります。
一方、「趣味別婚活」を企画することはサービス運営側にとってもメリットがあります。
婚活業界において、サービスの形式はほぼ同じ。例えば、お見合いパーティーであれば“回転寿司”の後(関連記事)、フリータイムがあってうまくいけばカップルが成立する。細部は違っていても、パーティーの形式は同じ。誰でも真似できるものです。なので、同じことを何回もやっていれば参加者に飽きられるのは当たり前。また、婚活自体が珍しい時代はよかったのですが、今や婚活サービス会社も過当競争の時代です。そんな中で必要とされるのは差別化戦略なのです。
参加者を飽きさせないような新機軸を打ち出し、他社と差別化する。そのために評価基準を多様化させ、これまでのパーティーの形式とは違った「趣味別」の婚活サービスを提供することは婚活業界にとって必然でもあるのです。
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