アラビア半島にはランドクルーザー「しか」走っていない砂漠があった:編集長ヨシオカのドバイレポート(2/2 ページ)
大金持ちがたくさんいる国、ドバイ。きっと街を走るのはBMWやフェラーリなどが多いのだろうと思いきや、実は日本車だらけなのだ。さらに「ランドクルーザー率100%」という場所がある。それは……。
気分はレールのないジェットコースター
タイヤの空気圧調整が終わったら、再びランドクルーザーに乗り込むのだが、ここからが本番。
ドライバーは「シートベルトを締めろ、しっかりつかまれ」と客に指示を出し、カーステレオをつけて大音量でアラブの民族音楽を流し始める。音楽でテンションを上げながら、道のない砂漠の上を、柔らかい砂を巻き上げながら縦横無尽に走り始める。
砂漠は、平らなのかと思いきや意外と高低差があり、ランドクルーザーは坂を上ったり、バンク沿いを走ったり、急に降りたり、ドリフト?しながら走ったり……とまるでジェットコースターのよう。
写真だとイマイチ迫力が伝わらないのが悔しいが、乗ってみるとこれ、こわい……(涙)。客が怖がって叫ぶほどドライバーは気分がのってきてさらにスリリングな運転になるそうだが、ときどき一回転して転がってしまうこともあるそうなので、ほどほどが良いかもしれない。
待ち時間、ドライバーに「ここに止まっているクルマは全部ランドクルーザーだけど、他のツアーでもこのクルマなの?」と聞いてみたところ「そうだ」との答えだった。4WDならなんでも良さそうなものだが、ドライバーいわく、砂漠を走りやすく、壊れないので、このクルマ(ランドクルーザー)が良いのだとのこと。そういうものなのか……。
砂漠ドライブのあとはレクリエーションタイム。あっという間に日が沈んで暗くなってしまうが、そのあいだにバギーに乗ったり、ラクダに乗ったり。また、シーシャ(水タバコ)を吸ったり、民族衣装を着たりといった異文化体験もできる。
最後はベリーダンスを見ながらバーベキュー……と、長丁場&盛りだくさんの観光ツアーで、定番だというのもうなずけた。異国の地で砂漠体験をする乗り物が、トヨタのランドクルーザーというのも日本人的にはちょっと面白かったし。
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