転職市場では、「素顔美人」がもてはやされる時代が近づいている:サカタカツミ「就活・転職のフシギ発見!」(3/3 ページ)
通常、転職するときには履歴書を書いて応募します。書類審査を通った人とだけ企業は面接をするのですが、その割合が高くなっていることをご存じでしょうか。その結果起きる、企業側と応募する側双方の悩みとは……?
ライフログならぬ「ワークログ」を書いておくべき時代が来る?
企業が採用にあたり、応募者のスッピンを見るための方法。それが職務経歴書への記述の微細化です。先ほど挙げた「あるプロジェクトに所属。こういう業務に従事していた」という程度の記述ではなく、書類選考通過率を下げるために、今後はもっと細かく書くように要求してくる可能性が高い。その方が企業としても面接に時間や費用を割く必要が少なくなりますし、応募者も無駄な面接に呼ばれなくなるので、お互いにメリットがあるでしょう。
ただし、ここで問題が発生します。それは「自分の今まで仕事、そして今の仕事を細かく記述できるのか」ということです。当然、守秘義務の話ではなく、実際に自分が取り組んできた仕事を、第三者に説明することができるのかということです。やってみると分かりますが、これは意外に難しい。けれども、今からできるようになっておくことに、損はありません。
まずはライフログならぬ、ワークログを書くことからトライしてみると良いでしょう。毎日付ける必要ありません。今やっていること、そこでの実績、それに付随しての個人的な勉強や資格取得、研究活動、職場でのポジションや人間関係などを、できるかぎり細かく、日々書いておくのです。現状について書けたら、できればそれ以前のことも整理しておく。
さらに、四半期ごとでいいので、ワークログを見直して、細かく加筆訂正を繰り返しておく。たったこれだけのことで、今の自分が違う場所に行きたくなったとき――つまり転職を意識したときに、間違いなく役に立つはずです。要は、備えあれば憂いなし、ということ。同時に、日々のことを整理すると「足りないこと」や「やるべきこと」が見えてくるという副産物も手に入るはずです。
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