新入社員に聞く、6年後も今の会社で働いていますか?
2020年に東京オリンピックが開催されるが、この春就職した新入社員は6年後のことをどのように考えているのだろうか。ジェイック調べ。
2020年に東京オリンピックが開催されるが、この春就職した新入社員は6年後のことをどのように考えているのだろうか。
新入社員に、6年後の働く自分像を聞いたところ「社会貢献ができる仕事に就いている」(37%)と答えた人が最も多く、次いで「今の会社で出世している」(27%)、「平凡に日常を過ごしている」(13%)、「日本の発展のために働いている」(12%)であることが、ジェイックの調査で分かった。
「『東日本大震災後、若者の社会貢献意欲が高まっている』などと報道されている通り、“仕事を通じて社会貢献をしたい”という項目が、2位を10ポイント引き離してトップになった」(ジェイック)
また、6年後までに優先的に身につけたい力を聞いたところ「周囲から信頼される人間性」(28%)を挙げる人が最も多かった。次いで「人を動かすプレゼンテーション力」(20%)、「成果をあげるための根回し力」(17%)と続いた。
6年後も今の会社で?
6年後も今の会社で働いていると思いますか? この質問に対して、「そう思う(強くを含む)」と答えたのは70%。「数年前から、新入社員が3年で3割辞めてしまう『3年3割問題』がクローズアップされているが、入社する時点で『6年以内に退職するかもしれない』(8%)と考えているのは10%未満。各企業は今後、新入社員の安定志向と成長意欲をうまく両立させて会社へ長く貢献してもらうために、入社後の働き方や活躍のロールモデルを明確に示さなければいけない」(ジェイック)
マークシート形式による調査で、この春就職した新入社員516人が回答した。調査期間は3月25日から4月5日まで。
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