スマホが普及、変わり目は“今”──Livescribeが仕掛ける「スマートペン」市場の勝算:“タッチの次”を見いだす技術(1/4 ページ)
書いたものがそのままデジタル化される「スマートペン」に注目が集まっている。スマホUIは今後どう進化するか、どんなスタイルが主流になりそうか。海外市場での投入から遅れること数年、満を持して日本市場にスマートペンで参入したLivescribeのジル・ブシャールCEOに勝算を聞いた。
来たる「スマホの次」をどうするか。2014年現在、「スマートデバイスとタッチ操作」を軸に据えたスマートデバイス向けWebサービスや製品が活況だが、移り変わりの激しいIT技術とユーザーのトレンドは数年後どうなっているだろう。IT技術を用い、Webサービスを軸に展開する企業は何を考察すべきか。“タッチの次は何か”をふまえた技術や方法が最近、盛んに提案されるようになってきた。
モノが成熟してくると、次はそれを活用した手段を充実させることに意識を向けるようになる。ただ、これまでなかった新しい技術、機器となると、それを使いこなせるようになるまでに時間がかかる課題もある。例えばグーグルのメガネ型デバイス「Google Glass」などに代表されるスマートグラスはとても先進的で、将来性が活発に議論される技術だ。ただ「で、ワタシが使うとどうかな……いや、両親の世代が使うとなると……」と想像すると、超えなければならない何かはまだ多い。
それならば、昔からあり、すでに慣れ親しんでいる「ペン」はどうだろう。手書きのペン(アナログ)とIT技術(デジタル)を融合した「スマートペン」が、“あれ、もうここまでできるようになったのか”と再認識したユーザーからじわじわと一般層まで普及する兆しをみせている。
この分野に近未来の市場性を見いだし、注力する企業がある。「なぜ、スマートペンなのか」Livescribeのジル・ブシャール会長兼CEOに話を聞いた。
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