新入社員の3人に1人が「会社を辞めたい」
この春就職した新入社員で「会社を辞めたい」と感じている人はどのくらいいるのだろうか。マクロミルの調査によると、3人に1人が「辞めたい」と回答していることが分かった。
新人研修も終え、配属先でバリバリ働いている新入社員も多いはず。一方「5月病」という言葉があるように、新しい環境に対応できず、不満を感じている人も多いのではないだろうか。そこで、この春就職した新入社員に「会社を辞めたいなあ」と思ったことがあるかを聞いたところ、3人に1人が「ある」(32.0%)と回答していることが、マクロミルの調査で明らかになった。男女別でみると、男性29.0%に対し、女性35.0%と女性のほうが6ポイント高い。
「辞めたい」と答えた人に、その理由を聞いたところ「仕事がきつい」「仕事が面白くない」(いずれも39.1%)を挙げた人が最も多い。次いで「労働時間が長い」(32.8%)、「待遇(給与や福利厚生)がよくない」(29.7%)、「会社の雰囲気が合わない」(28.1%)という結果に。
先輩や上司からすると「えっ、まだ働き始めたばかりなのに」と思うかもしれないが、新入社員の3人に1人は何らかの不満を感じていて、「会社を辞めたい」と思っているようだ。
勤め先に「ギャップがあった」
現在の勤め先に「ギャップがあった」と感じている人はどのくらいいるのだろうか。この質問に対し、全体の48.0%の人が「ギャップがあった」と回答。どのようなギャップがあったのかを聞いたところ「残業が多い」(39.6%)、「給与が少ない」(32.3%)、「有給休暇が取得しづらい」(24.0%)、「仕事がつまらない」(20.8%)とネガティブなギャップが上位を占めた。
さらに、全体の17.0%の人が「会社はブラック企業だと思う」と回答。男女別にみると、女性(13.0%)よりも男性(21.0%)のほうが多い。
インターネットによる調査で、この春就職した新入社員200人が回答した。調査期間は5月10日から12日まで。
関連記事
- どうすればいいのか? 年収300万円時代がやって来る
景気低迷などの影響を受け、会社員の給料が下がり続けている。低年収時代に会社員はどのように生きていけばいいのだろうか。この問題について、人事コンサルタントの城繁幸さんとフリーライターの赤木智弘さんが語り合った。 - なぜ給料が二極化するのか? 年収200万円と800万円の人
景気低迷の影響を受け、給料は下がり続けている――。そんなビジネスパーソンも少なくないだろう。では、今後10年間はどうなのか。リクルートで働き、中学校の校長を務めた藤原和博さんに「10年後の給料」を予測してもらった。 - 年収1000万円超のビジネスパーソンに聞く、就活生にオススメしない業界
現在就職活動中の大学生に薦めたい就職先は? 平均年収1000万円超のビジネスパーソンに聞いた。ビズリーチ調べ。 - 大企業の正社員、3割は会社を辞める
東日本大震災の発生以降、「今後どのように働いていけばいいのか」と考えるビジネスパーソンも多いのでは。ポスト大震災の働き方について、人気ブロガーのちきりんさんと人事コンサルタントの城繁幸さんが語り合った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.