調査リポート
「社員が成長できる企業」ランキング――1位は?(2/2 ページ)
企業リサーチサイト「Vorkers」を運営するヴォーカーズは「社員が成長できる企業・組織」に関する調査レポートを発表した。サイトに投稿された社員の声を分析したことろ……。
業界を4つのタイプに分類
ヴォーカーズはサイトに寄せられた声から業界分析を行い、「耐久レース」「マラソン」「スタートダッシュ」「ウォーキング」という4つのタイプに分類した。「耐久レース」型(「20代の成長環境」「人材の長期育成」が平均値以上の業界)で目立ったのは「総合商社」。「商社マンは、入社早々から現場に放り込まれ鍛えられる。海外駐在の機会もあり、駐在先では、若くても自社を代表する立場として、タフな交渉を乗り切らなければならない。それだけ若いうちから大きく成長できる業界ということになるのだろう」(同)
「マラソン」型(「人材の長期育成」の評価が高く、「20代の成長環境」が平均値以下の業界)では、「電力、ガス、エネルギー」「化学、石油、ガラス、セラミック」「自動車、自動車部品、輸送機器」「総合電機、家電、AV機器」など、第2次産業を代表する業界が目立った。「スタートダッシュ」型(「20代の成長環境」が高く、「人材の長期育成」が平均値以下の業界)では、「インターネット」業界のように、若手が活躍できる一方、「人材の長期育成」のための各種制度が未整備のところが多かった。「ウォーキング」型(「20代の成長環境」「人材の長期育成」が平均値以下の業界)では、「ソフト開発」「小売」「ファッション」など、社員に対して成長実感につながる機会の提供が難しい業界が目立った。
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