山手線沿線における、アルバイト時給と生ビール価格の関係
JR山手線沿線の労働から得られる報酬と、物価はどのような関係があるのだろうか。コンサルティング事業などを手掛ける「かっこ株式会社」が調査した。
JR山手線沿線の労働から得られる報酬と、物価はどのような関係があるのだろうか。コンサルティング事業などを手掛ける「かっこ株式会社」が沿線で募集しているアルバイトの時給と、生ビール(中ジョッキ)の価格を調べたところ、4つのエリアに分類できることが明らかに。
生ビールの価格が高く、時給も高い傾向にあるのは「エグゼクティブ山の手」(恵比寿、有楽町など)。ビールの価格は600円、時給は1300円、募集職種は「販売系」(43.0%)が最も多く、次いで「事務、IT、教育系」(19.5%)、「その他」(18.9%)が続いた。
求人の総数が多く、特に販売系の求人で時給が高いのは「みんなのショッピングタウン」(新宿、渋谷、池袋など)。ビールの価格は500円、時給は1300円。募集職種は「販売系」(43.5%)が最も多く、次いで「飲食系」(22.1%)、「その他」(20.2%)が続いた。
求人の総数が少なく、飲食系の求人が中心で時給、生ビール価格とも安いのは「The 下町」(神田、高田馬場など)。ビールの価格は500円、時給は1000円、募集職種は「販売系」(29.8%)が最も多く、次いで「飲食系」(27.6%)、「その他」(25.1%)と続いた。
時給の額が少ない一方で、生ビールの価格は高めなのは「下町セレブリティ」(目黒、五反田、上野など)。ビールの価格は550円で、時給は1000円。募集職種は「飲食系」(32.0%)が最も多く、次いで「その他」(23.3%)、「販売系」(23.2%)と続いた。
4時間働いた場合に得られる報酬で飲めるビール数をみると、「みんなのショッピングタウン」の場合10杯に対し、「下町セレブリティ」の場合7杯と、その差は3杯になる。目黒、五反田、上野で働いているビール好きの人は、新宿や渋谷といった「みんなのショッピングタウン」か、高田馬場や神田といった「The 下町」で飲んだほうが財布に優しそうだ。
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