連載
部下の“ポカン顔”をなくすための、たった1つの方法:サカタカツミ「新しい会社のオキテ」(4/4 ページ)
仕事の指示を出しても、部下がポカンとした顔をしているときはないでしょうか? こちらはできるだけ分かりやすく説明しているのに、なぜか分かってくれません。こうしたケースで、上司がすべきことは……。
フィードバックのコツは、部下の話を聞く
上司である皆さんが部下にフィードバックするときに、状況や問題の確認のために割いている時間は、それほど多くないでしょう。忙しいのですから仕方ないと考えがちですが、結果として部下を理解しないままの状況は、かえって時間の無駄遣いです。直接改善を要求しなければならないシーンが訪れた時には、まずは相手の話をしっかり聞く。それだけで十分です。
キチンと話を聞いてから、その上でのフィードバックなら、細かいディテールも理解しているわけですし、指摘も、たとえそれ自体が一般的なものであったとしても、具体性を増しますから、結果としては「自らに指摘が向けられている」と、部下も理解しやすいはずです。逆に、それを怠る上司は、結果的にいつまで経っても信頼を得ることは、難しいと考えるべきでしょう。
世知辛いビジネス社会。多くの人が「それは自分の仕事ではない」「自分の責任範囲はそこまで広くない」と、損得で考えがちです。しかし、そう思っている人が多いからこそ、結果的に他人のパフォーマンスに、自分の仕事が左右されることになってしまう。他人任せにしておくほうが、かえって損だと考えるほうが、実は意外に建設的な姿勢だと、私は思うのです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
使えない社員と烙印を押される、「企業内落ちこぼれ」は3割
企業が望むパフォーマンスを発揮できない社員は約3割いる……「使えない社員」と企業に烙印を押される社員の共通点とは? そして企業はそういう人をどう扱おうとするのでしょうか。
やりたいことが見つからない……不惑にして惑う、中間管理職
周囲から期待され、仕事はやりがいがある。でも今の仕事は自分がやりたいことだったっけ?……「四十而不レ惑」と孔子は言ったけれど、現実には不惑だからこそ惑う中間管理職がたくさんいるのです。
皆が出世できないと分かっている、そんな時代のマネジメントとは
かつて多くの日本企業では、年功序列というシステムがとても強固だったと言われていました。それは本当でしょうか? そもそもなぜ「同期が同じスピードで出世し、定年で退職する」という仕組みができたのでしょう?
「会社の仕事=オレの手柄」? SNS時代だから起きる、危険な自己顕示
あなたの会社が新しい製品やサービスを発表することになりました。自分も関わったプロジェクトだし、SNSで宣伝しておこう……そう思ったあなたはどのような文章を書きますか? また、あなたの部下ならどのように書くと思いますか?
それは40代前半――出世できなかった人が悔しがる「出世の分かれ目」を見逃すな!
定年間近になって振り返ったとき、「成果を出したのに出世できなかった。分かれ目はあれだったか」と気付くターニングポイントがあると言います。成功したが出世できない、失敗したのに出世する……その分かれ道とは?
部下が指示を理解してくれないのは、あなたの能力不足かも?
「そんなことも言われなければ分からないのか!」あなたは自分の部下にこんなセリフを言っていませんか? 実はこれ、部下を使いこなせない上司が口にしがちになセリフの第2位。ちなみに1位は……。