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何が変わる? iBeacon対応の「近未来レストラン」へ行ってみた新・O2Oマーケティングの期待と課題(1/3 ページ)

「iBeacon」が、今後のO2Oマーケティングの切り札になる──と言われている。先日、埼玉県新座市にオープンした“近未来のIT武装レストラン”で、Beacon/O2O施策の可能性と課題を確認する。

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 最近、「iBeacon」と呼ぶ機能が生活にじわじわと浸透してきている。

 iBeaconとは、アップルのiOS 7に標準搭載された新たな通信プラットフォームの仕組み/機能の名称。実装当時はそれほど大きな話題にならなかったが、多くの人が使うiPhoneで“NFC的施策と同様のこと”にも使えるため、今後のマーケティング戦略を変えそうな機能として注目を集めている。

 低消費電力の近距離無線規格「Bluetooth Low Energy(BLE)」を用い、Beacon発信器から電波を発信。数センチから10メートルほどのエリア内にiPhone(などのBeacon対応デバイスを持っている人)が近づくと、システムがその位置を特定し、そのiPhoneに発信側の意図した情報が表示されるというものだ。iPhoneだけでなく、導入システムによってはBLE対応のAndroidデバイスでも利用可能。これらは総じて「Beaconシステム」などと呼ばれている。

 ポイントは、“ある特定の場所にいる人のスマホ”へピンポイントに通知できること。例えばセール情報、クーポン券の配布、関連Webサイトやサービスへ誘導するURLなどをプッシュ(自動的に)通知できる。オンライン(スマホ経由の情報)からオフライン(実行動)を促す、O2O(Online to Offline)マーケティングの切り札になるかもしれない──これが注目を集めている理由だ。

photo iOS 7以降のiPhone/iPadは「iBeacon機能」に標準で対応している。こちらは、「店に近いたら、自分のスマホへ自動的にクーポンが使える旨のアラートが出た」例
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