調査リポート
銀行員の年収は609万円――最も多いのは?
銀行で働いている人は給料が多い、というイメージがあるが、実際のところはどうなのか。東京商工リサーチが国内銀行(102行)で働く人の年収を調べた。
銀行で働いている人は給料が多い、というイメージがあるが、実際のところはどうなのか。東京商工リサーチが国内銀行(102行)で働く人の年収を調べたところ、平均年収は609万7000円(昨年608万3000円)であることが分かった。国税庁(2012年 民間給与実態統計調査)の調べによると、サラリーマンの平均年収は408万円なので、銀行員は200万円ほど多くもらっていることが明らかに。
昨年を上回ったのは大手行が7行中4行、地方銀行が59行中37行、第二地銀が36行中24行の計65行(構成比63.7%)で、昨年54行(大手行4行、地方銀行30行、第二地銀20行)から11行増加した。銀行全体では、2007年3月期(648万1000円)をピークに3年連続で減少し、その後は増減を繰り返し、2014年3月期は2年連続で増加した。
平均年間給与のトップは三井住友銀行(831万8000円)。大手行がトップとなるのは、2012年3月期みずほコーポレート銀行(現みずほ銀行、833万4000円)以来、2年ぶり。2位は昨年トップだった東京スター銀行(810万5000円)、3位は三菱東京UFJ銀行(798万6000円)。
本調査は国内銀行のうち2006年3月期〜2014年3月期の有価証券報告書などで、従業員数、平均年間給与、平均年齢が判明した102行を対象にまとめている。
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