Windows更新プログラムに不具合、OSが起動しなくなる恐れ 対策方法は?
マイクロソフトは、PCが起動できなくなる可能性があるWindows更新プログラムの不具合を明らかにした。現在、配信を停止。意図せず自動更新されることはない。
米Microsoftは、2014年8月13日に公開した更新プログラムの適用によりOSが起動できなくなる不具合が起こる場合があることを明らかにした。
対象はWindows 8.1/8/7/Vista、Server 2012 R2/2012/2008 R2/2008/2003。「KB2982791」「KB2970228」「KB2975719」「KB2975331」いずれかの更新プログラムをインストールすると「Stop 0x50」エラーが発生しPCが異常終了。再起動後にも同事象が発生し、PCの起動に失敗する場合がある。「既定のフォントのディレクトリ (%windir%\fonts\) 以外の場所にインストールされたフォントは、アクティブなセッションに読み込まれると変更できない。これらのフォントを変更、置換、または削除しようとしてもブロックされ、ファイルが使用中であるというメッセージが表示されてしまう」というもの。
8月18日現在、Windows Update、Microsoft Update、自動更新経由でのこれらの更新プログラムの配信は停止しており、自動更新で意図せず適用されることはない。一方、これらの更新プログラムをインストールしたが特に問題が発生していないPCでも、予防的処置のため、該当する更新プログラムをアンインストールすることを推奨している。
PCの起動に失敗する場合は、
- DVD などのインストールメディアを使用してPCを起動し、スタートアップ修復や「システムの復元」を行う。これにより、これらの更新プログラムのインストール前の状態に戻す。また、システムのバックアップがある場合は、リストアを行う
上記作業で復旧できない場合は、
- PCをセーフモードで起動し、Windows Recovery Environment(Windows回復コンソール)より復旧。fntcache.dat(フォントキャッシュデータファイル)を、コマンドプロンプトを管理者権限で開き、削除する
などの手順がある。具体的なやり方、手順は「TechNet Blogs:【リリース後に確認された問題】2014 年 8 月 13 日公開の更新プログラムの適用により問題が発生する場合がある」を参照。日本版のサポート技術情報も以後数日内に公開する予定とする。
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