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ライオンが運営するメディア「Lidea」の方向性:社内データを一元化(2/2 ページ)
ライオンが新生活情報メディア「Lidea」をオープンした。生活者に役立つ情報を効果的にネットで配信していくのが狙いで、同サイトではデータマネジメントプラットフォームをユーザーレコメンドに活用する。
社内での共有が課題
「Lidea」は、百貨店など他社サイトへのコンテンツ配信を模索することにより、ユーザーへの接触機会を増やすことを図るほか、ネイティブ広告サービス「logly lift」を導入するなど、ネットにシフトしたマーケティングを進めていきたい考えを示した。
だが、「Lidea」の収益化や会員数の目標については明言せず、ソーシャルメディアへの対応も自社アカウントの活用を挙げるのにとどまった。ポータルサイト化することにより、ユーザーからの支持を集め、コミュニティの可視化まで至るかどうかは未知数だ。
DMP導入に関しても、販売店への情報提供により「売場作りの参考にしてもらいたい」(ライオン宣伝部デジタルコミュニケーション推進室・中村大亮氏)と営業支援に活用し、他部門への導入を検討するものの、商品企画・開発については「将来的にそこまで行きたいという希望を持っている」(中村氏)と現時点での活用までは至っておらず、社内での共有が課題となりそうだ。
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