Gunosyの「5000万人都市構想」とは何か? 新戦略を発表:差別化に注目(1/2 ページ)
ニュースアプリを運営するGunosyが、事業戦略発表会で新コンセプト「Gunosy 5000万人都市構想」を発表した。パートナー企業との提携によって、プラットフォーム化を進め、1年後に2000万ダウンロード達成を目標にする。
累計で700万ダウンロードを数えるニュースアプリを運営するGunosyは11月11日、第一回事業戦略発表会を東京・六本木で開催した。提携希望の企業関係者やメディアなど400人以上が詰めかけた中、新コンセプト「Gunosy 5000万人都市構想」と、新サービス「Gunosy Platform」、提携モデル「G Development」を発表。同社の福島良典CEOは新コンセプトを「スマホポータルの再定義」と位置づけ、2014年12月以降に順次提供を開始、1年後の2015年10月には2000万ダウンロードを目指すことを明らかにした。
2011年のリリースから3周年を迎えた「Gunosy」は、2014年に入ってテレビCMの放映などもあり急速にダウンロード数が伸長。提携メディアは200を超え、このうち100のメディアには月100万PVの誘導があり、アクティブユーザーのうち毎日アクセスしている割合は46%。掲載された400社の広告から予約・購買に至った累計コンバージョン数は100万件以上としている。
福島CEOは「スマートフォンでできることは広がっているが、個人がアプリをダウンロードする数は年に7〜8個。1カ月に10回以上使うアプリは9から10個」という現状を踏まえて、「スマホポータルを再定義したい」とした。「Gunosy 5000万人都市構想」については、「都市の入り口には駅があり、魅力的な店があることで人が集まる。Gunosyを入り口にして生活に近いサービスを誘致することによって、ニュースだけでなくもっと楽しい街にしていく」と説明。
また「スマートフォンになって検索(Search)の役割が揺らいでいる」(福島CEO)とし、「商品に対して興味関心を持ったユーザーが検索を介して離脱してしまうのは機会損失」(竹谷裕哉COO)と指摘した。「Gunosy」内で予約・購買まで完結するサービスを提供するとともに、2013年より展開している「チャンネル」を中心にしたUI(ユーザインタフェース)への変更を決断。もともとサービス開始当初からニュース以外の情報を扱う構想はあったが、「9月に2000万ダウンロードが確実に行けると分かった」(福島CEO)ため発表に踏み切ったという。
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