働いていて困ったとき、どうする? ネットで調べた15%、労組に相談は
働いていて困った経験をしたことがある人はどのくらいいるのだろうか。18〜25歳の働く男女に聞いたところ、58.0%が「困った経験がある」と回答した。連合調べ。
働いていて困った経験をしたことがある人はどのくらいいるのだろうか。18〜25歳の働く男女(アルバイトは除く)に聞いたところ、58.0%が「困った経験がある」と回答していることが、連合の調査で分かった。具体的には「募集時の労働条件と実際の労働条件が異なった」(27.2%)、「所定の労働時間が守られなかった」(23.7%)、「職場の人から嫌がらせを受けた」(15.6%)、「残業代が支払われなかった」(15.1%)を挙げる人が多かった。
働いていて困った経験をした人(58.0%)に、その際どのような対応をしたのかを聞いたところ「同僚に相談した」(30.7%)がトップ。以下「親など家族に相談した」(21.9%)、「友人に相談した」(21.6%)、「上司に相談した」(20.2%)と続いた。また「インターネットで調べた」という人は15.0%に対し、「本で調べた」は1.7%。「インターネットが困った経験をした人たちの情報源のひとつになっていることがうかがえた」(連合)。労働組合(1.9%)や公的な相談機関(1.0%)に相談した人は1割にも満たなかった。
困ったけど何もしなかった人(36.4%)に、その理由を聞いたところ「面倒だから」(45.5%)がトップ。以下「改善されると思わなかったから」(39.8%)、「みんなも我慢していると思ったから」(29.4%)、「会社に居づらくなると思ったから」(27.5%)、「どうすればいいか分からなかったから」(20.4%)だった。
改善してほしいこと
現在の勤め先に、どようなことを改善してもらいたいのかを聞いたところ「賃金・給与の増加」(49.7%)を挙げる人が最も多かった。このほか「人手不足の解消」(34.7%)、「作業量の軽減」(21.7%)、「残業時間の削減」(21.6%)と続いた。
男女別でみると、「賃金・給与の増加」は男性(43.4%)よりも女性(56.0%)のほうが多い。「残業時間の削減」については女性(16.6%)よりも男性(26.6%)のほうが多いことが分かった。
インターネットを使った調査で、現在働いている18〜25歳の男女1000人が回答した。調査期間は10月3日から8日まで。
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