ニュース
若者向けの発泡酒「キリン フレビア」はどのようにして開発されたのか:レモンの香り(3/3 ページ)
キリンビールとセブン&アイ・ホールディングスが若者向けの発泡酒「フレビア レモン&ホップ」を発売する。「若者のビール離れ」が指摘されているが、どんな商品を開発したのか。キリンビールの担当者に話を聞いた。
今後の展開
――「コミュニケーションツールのひとつ」になるような商品を目指した?
土屋: はい。ビールを週に1回飲むライト層、2〜3回のミドル層には、新商品の味を高く評価していただきました。「ビールか柑橘系のモノをよく飲むので、一緒に味わえる感覚がいい」「苦味が少ない。ビール独特のオジサンっぽい香りがしない」といった声がありました。
「若者のアルコール離れが進んでいる」といった指摘がありますが、実際には飲んでいるんですよね。でも、メーカーから彼ら・彼女らの価値観に合った商品を提供できていなかったのではないでしょうか。こちらから若者の気持ちを理解して近づいていけば、反応が返ってくると思っています。
――今後はどのような展開を考えていますか?
土屋: 商品というのは、仮説通りにいかないことが多いんですよ。実際、販売してみるとターゲットと違う層に売れていることもあります。
新商品は20〜30代の若者をターゲットにしていますが、まずは販売状況をしっかり把握しなければいけません。どんな人たちが、どういった時間帯で購入されているのか。さまざまなことを分析して、この商品が定着していけば、二の手・三の手を打っていきたいですね。
関連記事
- 最高醸造責任者に聞く、ギネスビールの“正しい”飲み方
アイルランドで生まれたギネスビールを飲んだことがないという人も多いのでは。そもそもギネスビールは他のビールのように、グラスに注いですぐに飲んでいけない。そこでギネスビールの最高醸造責任者に、“正しい”飲み方を教えてもらった。 - コンビニが、何度も「おにぎり100円セール」を行うワケ
「おにぎり100円セール」――。コンビニの店頭にこんなポスターを見たことがある人も多いだろうが、何度もセールを行うことでどういった狙いがあるのだろうか。単に売上増を狙うだけでなく……。 - 丸亀製麺「うどん」だけでなく、「鉄板焼き」で勝負する事情
トリドールが運営する「丸亀製麺」のうどんが、海外の人たちにウケているという。中でもタイでの売り上げが好調だというが、どんな展開をしているのだろうか。海外事業を担当する経営企画室の人に聞いた。 - コンビニコーヒーの味に違いはあるの? 科学的に分析した
外出先で「ちょっとコーヒーを」と思って、カフェチェーンに立ち寄る人も多いのでは。ファストフードやコンビニでも気軽にコーヒーを飲むことができるようになったが、その味に違いはあるのか。味を分析できる機械を使って調べたところ、意外な事実が……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.