若手社員の8割は「人事考課の結果」に納得、しかし
自身の人事考課の結果に納得している人はどのくらいいるのだろうか。入社5年目までの若手社員に聞いたところ、「納得している」と答えたのは8割もいたが……。レジェンダ・コーポレーション調べ。
自身の人事考課の結果に納得している人はどのくらいいるのだろうか。2010年から2014年までの若手社員に聞いたところ、「納得している(だいたいを含む)」と答えたのは80.4%、「納得していない(あまり+全く)」は19.6%であることが、レジェンダ・コーポレーションの調査で分かった。
自身の人事考課の結果を受けて、その後仕事のモチベーションが上がった人はどのくらいいるのだろうか。「上がった(ややを含む)」と答えたのは47.7%に対し、「上がらない(あまりを含む)」は52.3%。
モチベーションが上がったという人に、その理由を聞いたところ「改善すべき点が客観的な立場から得られ、キャリアプランを描くことができる」(電気・機械メーカー)、「仕事の結果のみならず、性格や習慣にまで踏み込んだ話がある」(コンサルタント・シンクタンク)、「成果や失敗を詳細に考察し、多様な観点から評価されている」(食料品メーカー)といった声があった。
一方、モチベーションが下がったという人からは「目標の立て方や達成方法など評価者に指導され、自分の意思を反映しにくい」(食料品メーカー)、「評価が上がったところで、その後の仕事や給与、権限に変化があまりみられない」(その他)、「相対評価で中間層のボリュームが極端に大きいため、差がつきにくい」(食料品メーカー)などの意見があった。
調査結果について、「自分自身の人事考課の結果には全体の8割が納得しているものの、全体の5割超はその後の仕事のモチベーションは上がっていないことが分かった。人事考課制度の目的である給与や賞与、昇進昇格の査定にはおおむね活用できているものの、その結果を能力開発や適正配置へは活用できていないことが読み取れた」(レジェンダ・コーポレーション)
インターネットによる調査で、入社5年目までの若手社員510人が回答した。調査期間は10月28日から11月4日まで。
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