服選びの基準は「誰に」「どう」見せればいいのか:チャンスをつかむ男の服の習慣(1/2 ページ)
自分の好きな服よりも、相手からどんな服装が求められているかを考えて選ぶことがあなたをランクアップさせる武器となります。まずは、自分自身の背景をつかむところから始めましょう。
集中連載「チャンスをつかむ男の服の習慣」について
本連載は、政近準子著、書籍『チャンスをつかむ男の服の習慣』(KADOKAWA 中経出版ブランドカンパニー)から一部抜粋、編集しています。
仕事ができる人ほど、服装に対して、どうしても優先順位が低く考えがち。「頑張っているわりには、いまひとつ成果が出ない」と、感じたことはありませんか? それが著者のいう「もったいない人」です。
パーソナルスタイリスト創始者の政近氏は、これまで6000人のビジネスパーソンを成功に導いてきました。
数値化した服装のフォーマル度で、あなたに求められる「きちん度」を理解できます。また、仕事からちょっと離れた場所でも、スーツ以外の服装でもキメられる「ポスト・カジュアル」でライバルに差をつける着こなしもご紹介。
本書では、ちょっと意識を変えるだけで、あるいはちょっと行動や習慣を変えるだけで、あなたの服装を周囲からの評価を上げる技術をお教えします。
「そもそも、どういう基準で洋服を選んだらいいかが分かりません」
まずは、あなたの社会的背景を知り、誰にどう見せたいかを決めます。ビジネスでワンステップ上を目指すためには、自分自身を知り、対象になる相手を絞り込み、効果的な方向性を図を作って探ります。
図にかいて誰にどんな服装が求められているかを明確に
仕事で着る洋服選びは、「個」よりも「公」。自分の好みより、仕事の関係者に与える印象を優先して選ぶことで相手に好印象を与え、自信をもって仕事に集中でき、人間関係も円滑になり、結果、キャリアアップにつながりやすくなります。
例えば、新調するスーツの柄に悩むあなたは40代後半の部長で、社内での仕事がほとんど。周りは20代のオシャレに興味がある女性の部下ばかりという職場だったとします。
スーツの柄を、シックなダークグレーの無地かネイビーのストライプかで迷ったとき「仕事でいちばん長く接するのは部下。そして、部下からいちばん求められているのは、威厳よりも洗練さ」であれば、ストライプが正解。もちろん、上司へのプレゼンテーションや会議などの場合、シックなダークグレーのスーツも押さえておくべき一着ではあります。
「誰に」「どう」見せるか。そこが服選びの基準です。
以下の「関係者図」を作って、あなたの基準を明確にしておきましょう。図は、販売員さんに「こういう人にこう見せたい」と説明するためのツールとしても使えます。
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