「minikura」は、モノを管理して動かすプラットフォーム――寺田倉庫:ITベンチャーとの提携に注力する理由(3/3 ページ)
預けた荷物をWeb上で管理し、出し入れできるサービス「minikura」。寺田倉庫はこのサービスをプラットフォームとして、ヤフオク!やバンダイ、アニメイト、NTTなどさまざまな企業と協業を行っている。倉庫業の老舗はなぜITに力を入れるのか? キーマンに話を聞いた。
――他社と組むようになって、何か変化はありましたか。
月森: 自分たちだけではなく、プラットフォームをバージョンアップしていこうという意識が強くなりました。いろんな事業と組み合わせていくことで、プラットフォームそのものも成長していくというか。
――プラットフォームとはどういう意味ですか?
月森: 「プラットフォーム=モノを管理して動かすこと」ですね。実は今年の8月に、「保管依頼品寄託方法および寄託システム」として、ビジネスモデル特許を取っているんです(特許第5578581号)。
minikuraを始めて2年ですが、トランクルームをWeb化したことで取り扱い量が30倍に増えたんですね。今、1000万アイテムくらいのデータがたまってきています。
――1000万アイテム! それはすごい数ですね。
月森: はい。このアイテムデータは唯一無二のものです。今は画像データだけですが、モノの情報とか、違う形のデータを増やしていくこともできますよね。これを、次のビジネスに展開できるのではないかと思っているのです。そのためにも、もっといろいろな企業と組んで一緒にやっていきたい。
――モノを管理して動かすプラットフォームを提供するので、これまで以上にたくさんの企業と協業したい、minikuraを使って何かやりたい企業は引き続き大歓迎、ということですね。
月森: ええ、一緒にサービスを作れる企業をこれからも探していきます。一緒に面白いサービスを作りましょう!
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