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低迷続くマクドナルド、12月の全店売上高は前年比21.3%減
日本マクドナルドが2014年12月の売上実績などを発表。原材料の調達問題などもあり、売上高は大幅にマイナスとなった。
ハンバーガーチェーン大手の日本マクドナルドは1月9日、2014年12月の売上データを発表した。同月の全店売上高は前年同月比で21.3%減と大きく落ち込んだ。既存店売上高は21.2%減、客数は14.2%減、客単価は8.2%減だった。売上高に関して、2014年は2月以降すべて前年同月比でマイナスに陥る結果となった。
昨年、ポテトの調達先である米国の西海岸において港湾労働者のストライキが長期化したことにより、原材料の安定的な調達が難しく、12月17日から「マックフライポテト」の販売をSサイズのみに限定したことなどが主な原因とみられている。
こうした状況に追い打ちをかけるように、2015年も年明けから「チキンマックナゲット」などの商品に異物が混入していた問題が表沙汰になっており客足が遠のきつつある。今月の実績も厳しい数字になるのは必至だ。
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