携帯のアクセサリーになるつもりはない――Fitbitが日本市場をテコ入れ:市場は190億ドルに(2/2 ページ)
ヘルス・フィットネス向けのウェアラブル端末を発売しているFitbitが、日本市場向けの戦略を発表した。活動量計「Charge」を今春に発売するほか、マニラに日本語対応のコールセンターを置くなど、規模が2倍になると見込まれる市場への攻勢を強める考えだ。
携帯のアクセサリーになるつもりはない
ウェアラブル端末市場で60%以上のシェアを誇るFitbitだが、故障の発生や耐久性に不安の声がある。また、2014年11月に発売された「Flex」の価格は1万1000〜1万2000円と決して安くはない。
そういった問題に対して、チャン氏は「米国では交換用のリストバンドを販売しており、日本でも提供したいと考えている。製品には1年間の保証があり、期間内であれば交換できる」と述べたほか、マニラにあるコールセンターに日本語が話せるスタッフを配置するなどのサポート体制を準備しているという。
既製品や新製品の価格について、報道陣から質問が飛んだが、チャン氏らは明言を避けた。
また、2015年春に投入が予想される「Apple Watch」との比較では、「Fitbitは過去7年間、ヘルス・フィットネスの開発にチカラを入れてきた。携帯のアクセサリーになるつもりはない。今後もブレずに続けていく」と強調した。
2013年にソフトバンクと組んで展開してから2年が経過しているFitbitは(関連記事)、新しい製品群を投入しただけでなく、人気ブランド「Tory Burch(トリーバーチ)」とコラボした「Flex」の専用デザインなども用意し、ファッション感度の高い女性などにもターゲットを広げる構えだ。期間限定のポップアップストアや雑誌・広告露出を中心としたプロモーションも予定されており、その攻勢の成否が注目を集めることになりそうだ。
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