サンリオの新キャラクター「Shinkaizoku」――一番のウリは?:男児向け市場(1/2 ページ)
サンリオは男児向けの新キャラクター「Shinkaizoku(シンカイゾク)」を発表した。知育を見据えたブランド展開で3年後には男児向け市場の年間売上80億円を目指す。
サンリオは2月2日、6〜8歳の男児をメインターゲットにした新キャラクター「Shinkaizoku(シンカイゾク)」を発表した。2013年にNHKの番組でダイオウイカが世界初撮影に成功して以降、注目を集めている深海魚をモチーフにしており、親子のコミュニケーションと教育をクロスした知育エンターテインメントブランドとして認知度を高めたい考えだ。
従来からサンリオは「ハローキティ」「マイメロディ」「ジュエルペット」など、女性向けのキャラクターはすべての年代を網羅していたが、男性市場向けのコンテンツは少なかった。2014年9月には「ハローキティ」を大人の男性に向けたデザインを提案する「HELLO KITTY MEN」を発表。今回のShinkaizokuが男性向けプロジェクトの第二弾となる。
キャラクターの開発には、家族に男児がいるデザイナープランナーのチームが参加。マーケティングの調査や、母親となっている消費者へのグループインタビューを行い、「アニメのキャラクターとの差別化や教養性のあるキャラクターを期待されていた」(メディア部課長青木睦氏)という声をもとに、深海魚をモチーフにしたキャラクターが生まれたという。
「歴史上の人物や、恐竜、宇宙といったものは既に知られている。神秘的な深海にいる生き物のワクワク感をキャラクター化した」(青木氏)と、知的好奇心を呼ぶキャラクターというShinkaizokuは全22種類。メンタコやラブカ、ダイオウグソクムシといった水族館などで人気の生物をもとにデザインしている。
関連記事
- ユニクロとZARAの違いは? そして世界トップ企業の特徴
ベーシックカジュアルに強みを持つユニクロと、トレンドファッションを全世界で展開しているZARA。街中を歩いていると、両社の看板を目にする機会は多いが、どんな違いがあるのだろうか。流通コンサルタントの齊藤孝浩氏に話を聞いた。 - アバクロが衰退した原因はどこにあるのか
米国アパレルブランドのアバクロンビー&フィッチが苦境に立たされている。2010年以降、米国内では既に200店舗以上を閉鎖していて、今年も60店舗を閉じる予定だ。かつて若者に絶大な人気を誇ったブランドは、なぜ衰退してしまったのか。 - なぜ男性ファッション誌『smart』は売れているのか
男性向けの雑誌が苦戦している。しかし逆風が吹き荒れる中でも、売れている雑誌がある。それが男性ファッション誌の『smart』だ。販売部数を伸ばしている理由、そして若い男性の心をつかむ秘けつなどを、太田智之編集長に聞いた。 - こんなモノを身につけてはいけない? 男性のNGグッズとは
夫婦間ではどのようなことを言ってはいけないのだろうか。NGキーワードについて聞いたところ、男性に対しては「安月給・出世しない」、女性には「ほか(昔)の女性と比べた発言」がそれぞれトップだった。オーネット調べ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.