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エースコック、“塩分30%カットでもおいしい”「かるしお認定 だしの旨みで減塩シリーズ」(1/2 ページ)

塩分が高いと高血圧などを招きかねない。エースコックは、減塩されていてもだしをきかせて味わい深くする即席カップめんの開発に成功。加工食品として初めて国立循環器病研究センターによる「かるしお認定」を受けた。

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 エースコックは2月2日、医療機関による認定基準をクリアした“病気を予防する食品”として、カップめん「かるしお認定 だしの旨みで減塩」シリーズを発表した。


「かるしお認定 だしの旨みで減塩」

 同社がクリアした認定基準を作成したのは、心臓病など循環器病の専門医療施設である、国立循環器病研究センター(以下、国循)。国循では、食生活を改善し、高血圧などの病気を予防するために減塩レシピとして2012年から「かるしおレシピ本シリーズ」を作成したり、2013年からは「ご当地かるしおレシピプロジェクト」の募集を行ったりしてきた。

 そのような中、食品メーカーから「かるしお」という名称を使って、健康的な食品であることをアピールしたい、という要望があり、認定基準を制定。めん類であれば一般的なものに比べ塩分を30%カットしていることが必須となる。

 塩分の少ない食事には、「味が薄くて物足りない」「おいしくない」というイメージがある。しかしエースコックではだしの風味をきかせることでそのイメージを一掃。「塩味が薄いからこそだしの風味が際立つ」として、減塩を逆手に取った商品開発に成功した。

 発表されたのは内容量が約40グラムの「鶏炊きうどん」「小海老天そば」「中華そば」、内容量が約60グラムの「中華そば(タテ型)」「野菜タンメン(タテ型)」の5種類。希望小売価格は約40グラムのものが113円でタテ型が180円(税別)。

食事により循環器病のリスク軽減を


国立循環器病研究センター 妙中義之氏

 登壇した国循 開発基板センター長・妙中義之氏は、病気を予防する食品についてメーカーとの取り組みを模索する中、「エースコックの『かるしお認定マーク付き製品』とした生まれた。認定基準には、塩分30%カットだけでなく、味全体にかかわること、例えばコクやうまみ、満足度なども含まれている。それをクリアしたものだけが、かるしお認定を受けられる。エースコックのかるしお認定 だしの旨みで減塩シリーズは、減塩されていてもおいしく、即席めんだから簡単に作れる。減塩食を作るのは大変だったが、このシリーズなら難しいことを考えず、手軽に高血圧などのリスクを軽減する食事が作れる。これからも、このような取り組みを各メーカーとともに進めていき、病気予防の一助になりたい」と語った。


国循によるかるしお認定についての説明。認定基準を設けることにより、消費者にとっても分かりやすくなった
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