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止めることはできなかったのか 女子プロレスで起きた“事件”:赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)
女子プロレスでぼっ発したケンカマッチが、マット界を揺らしている。王者の世IV虎(よしこ)が激しいパンチを浴びせ、挑戦者の安川惡斗(やすかわあくと)は重傷。プロレスでこうした“事件”がたびたび起きるが、なくすことはできないのだろうか。
今の時代背景にそぐわない凄惨マッチ
いつの時代にも言えることだが、プロレスのリングでファンが見たいのはプロレスラー同士の純粋な戦いであって、一歩間違えれば最悪の事態にまで発展しかねない無秩序な「決闘」や「果し合い」ではないはず。今回の世IV虎と安川の異常な試合が起きてしまったことを各団体の幹部はプロレス界全体の問題ととらえるべきだ。
不穏な関係にある選手同士のマッチメイクを厳禁としたり、あるいは試合中にシュートマッチへ直結するような攻撃をレフェリーが察知したら即座に終了のゴングを要請してストップをかけたりする強攻策の導入を検討しても、個人的にはいいと思っている。今の時代背景にそぐわない凄惨マッチが今後も乱発されるようならば、せっかく人気が復興してきたプロレスもファンからソッポを向かれ始めてビジネスとして成立しなくなるだろう。関係者は肝に銘じなければいけない。
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