すき家本部は4月2日、牛丼チェーン「すき家」で15日から牛丼を値上げすると発表した。並盛りを現在の291円(税込み)から350円(同)に引き上げる。吉野家、松屋よりは価格を抑えているものの、かつて外食市場をにぎわせた牛丼チェーンによる値下げ合戦は終戦ムードだ。
すき家の値上げでは、「NEW VALUE」をコンセプトに掲げ、並盛りでは牛肉と玉ねぎを20%増量するという。
すき家の3月の売上高(既存店ベース)は前年同期比9.2%減/客数で7.6%減と前年割れが続いている。
吉野家の牛丼並盛り、松屋フーズのプレミアム牛めしはそれぞれ380円。200円台だった大手チェーンの牛丼は300円台でそろうことになる。
関連記事
- 増税後の牛丼バトル――値上げ、値下げ、どちらが支持される?
4月1日から消費税が増税され、多くの商品の価格が値上げしました。牛丼に目を向けると、吉野家と松屋は値上げしましたが、すき家は値下げ。大手チェーンの価格戦略は、今後どのような影響が出てくるのでしょうか。 - 牛丼並盛280円、その価格戦争に戦略的見通しはあるか
牛丼並盛を値下げした吉野家は売上増には成功した。一方、さらなる対抗値下げでは効果に乏しいすき屋と松屋。この局面での価格政策には、より高度な戦略性が求められる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.