JTBは4月2日、「ゴールデンウィーク(4月25日〜5月5日の11日間)の旅行動向調査」を発表した。期間中に1泊以上の旅行を予定している人などに聞いたところ、国内旅行は好調で、前年比3.0%増の2335万9000人。一方、海外旅行は、日並びの影響で連続休暇が取りづらいことや円安傾向などの影響を受け、同0.4%減の50万2000人を見込んでいる。
今年のGWは、前半は飛び石型の連休となるので、後半の5月2日(土)〜6日(振祝)の5連休に旅行が集中。予約状況を見ると、国内旅行は5月2日、3日の宿泊が中心となり、海外旅行は、アジア、グアム、サイパンなど近距離では5月2日、遠距離方面では4月29日と5月1日の出発がピークとなっている。
旅行費用を調べたところ、国内旅行の平均は前年比4.1%増の3万5800円、海外旅行も同5.4%増の26万3000円という結果に。「海外旅行は、日並びの影響から近距離の旅行が増えるものの、円安や新興国からの旅行者増加による現地のホテル代などの上昇が影響し、平均費用は上昇すると考えられる。国内旅行平均費用は、旅行日数が伸び、旅館やホテルの利用意向も前年より上がったことから上昇すると思われる」(JTB)
旅行支出に対する意向をみると、「支出を増やしたい」が前年より5.6%増え、「支出を減らしたい」が3.1%減少している。「大手企業を中心とした賃金上昇の動きから旅行への支出は意欲的であると考えられる」(同)
本調査は、旅行動向アンケート(1200人が回答)、JTBグループの販売状況、航空会社の予約状況などから推計している。
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