ニュース
ファーストリテイリング、業績見通し大幅上方修正 ユニクロ冬物好調、海外が想定以上の成長
ファーストリテイリングが今期見通しを大幅に上方修正。冬物が好調だったほか、海外事業が計画を上回る成長。
ファーストリテイリングは4月9日、2015年8月期の連結営業利益(IFRS)が前回予想から200億円増の2000億円になる見通しだと発表した。国内ユニクロ事業で冬物が好調だった上、海外が計画を上回るなど好調なため。
今期営業益は前期比で53%増の大幅な増益となる見通し。売上高は前回予想から500億円増の1兆6500億円(前期比19.3%増)、最終益は200億円増の1200億円(前期比61%増)を見込み、過去最高益をさらに更新する。
同日発表した14年9月〜15年2月期の連結決算(IFRS)は、売上高が前年同期比24.2%増の9496億円、営業益は40.2%増の1500億円。国内ではヒートテックやウルトラライトダウンなど冬物が好調で、値下げロスも減少したことで粗利率も改善。海外ユニクロ事業は売上高が3455億円(48.9%増)・営業益428億円(63.2%増)と大幅な増収増益だった。
海外店舗は2月期末で716店舗と、昨年同期末比182店舗増となった。エリア別ではグレーターチャイナ(中国・香港・台湾)と韓国が大幅な増収増益で、東南アジアと欧州も計画通り。一方オーストラリア、米国は赤字となった。
関連記事
- ファーストリテイリングは売上高5兆円を達成できるのか
ユニクロなどを展開するファーストリテイリングは、2020年度に売上高5兆円の目標を掲げている。ハードルの高い数字に思えるが、実現する可能性はあるのか。流通コンサルタントの齊藤孝浩氏に話を聞いた。 - ユニクロとZARAの違いは? そして世界トップ企業の特徴
ベーシックカジュアルに強みを持つユニクロと、トレンドファッションを全世界で展開しているZARA。街中を歩いていると、両社の看板を目にする機会は多いが、どんな違いがあるのだろうか。流通コンサルタントの齊藤孝浩氏に話を聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.