調査リポート
ハードに働いている公務員ランキング、トップは?(2/2 ページ)
転職サイトなどを運営しているヴォーカーズは5月27日、「ハードワーク公務員ランキング」を発表した。トップは……。
評価制度に関しては厳しい意見
3位には「警視庁」がランクイン。4位に「大阪府警」、8位に「愛知県警」と3つの大都市警察がトップ10に食い込んだ。残業時間は警視庁が64.55時間、大阪府警が60.00時間、愛知県警が59.00時間、有休消化率は警視庁が13.33%、大阪府警が6.00%、愛知県警が30.00%と他の官公庁と比べて低いことが分かった。
口コミをみると「被害者から感謝されたときや人名救助に成功したときにやりがいを感じる」(警視庁、男性)、「憎まれることも多いが、感謝されることも多い。この仕事をしていて『ありがとうございます』と言われるだけで、こんなにもがんばれるんだと実感できた」(警視庁、男性)といった声があった。
全体的に士気の高さがうかがえたが、その一方で評価制度に関しては厳しい意見が目立った。1位の財務省について「人事評価はだいぶ改善されてはいるが、年功序列が残っており、若者のモチベーションは上がりにくい」(女性)、環境省について「評価制度は最近導入されたが、実質的にそれが効果を出しているとは言い難い。職種・採用試験区分、入省年次で昇進や配置は決められていると感じる」(男性)など、まだまだ旧態依然の評価制度に課題が残っているようだ。
社員として1年以上在籍した人が対象で、1010件のデータと基に集計している。対象データは2007年7月から2015年5月まで。
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