財務省は6月1日、2015年1〜3月の法人企業統計調査結果を発表した。製造業は前年同期比で減収減益だった。特に食料品や石油・石炭、生産用機械などで10〜27%以上の売り上げ減となった。
金融業、保険業を除く売上高全体は前年同期比0.5%減の343兆5978億円だった。電気機械(前年同期比8.3%増)や情報通信機械(同6.0%増)などで増収となったが、食料品(同12.8%減)、石油・石炭(同27.0%減)、生産用機械(11.7%減)などは減収だった。製造業全体では99兆3723億円(同3.9%減)となった。非製造業については、運輸業や情報通信業などが伸びて244兆2256億円(同0.9%増)となった。
経常利益全体は前年同期比0.4%増の17兆5321億円。製造業は金属製品や化学などで減益となり同1.3%減の5兆3212億円、非製造業は同1.2%増の12兆2108億円となった。運輸業、郵便業、電気業、建設業などが好調だった。
設備投資については、製造業が前年同期比6.4%増の4兆3756億円、非製造業が同7.8%増の8兆7538億円とともに増加した。
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