トップ10
オフィスでお菓子が広がったのはいつ? メーカーのちょっとした工夫:お菓子勉強家に聞く(2/2 ページ)
オフィスの机の上に、チョコレート、飴、ガム……。ごく普通の光景だと思っていたら、お菓子勉強家の松林さんによると「メーカーのちょっとした工夫によって、オフィスにお菓子が広がったんですよ」という。ちょっとした工夫とは……。
タバコが消え、お菓子の存在感が増す
松林: 個包装とは違いますが、キシリトール ボトルガムは2003年に発売されました。以降、机の上に堂々とケースを置く人が増えましたよね。また、同じ年にオフィスグリコのサービスがスタートしました。
土肥: いまでは、オフィスにお菓子を届けてくれるサービスがありますよね。多くの会社は福利厚生の一環として、契約しているそうです。
20年前は出勤前に駅の売店でガムや飴を買って、オフィスで食べる人が多かった。しかし、個包装が増えたことによって、近くにあるコンビニでそれを買って、自分だけでなく、みんなで食べるようになった。そして、いまでは“会社公認”で「オフィスでお菓子を食べてくださいね」という時代になった。
松林: サラリーマンがオフィスでお菓子を食べるようになったのは、そんなに昔の話ではないんですよね。この10年で、一気に広まったのではないでしょうか。
土肥: オフィスの中からタバコが消え、その代わりにお菓子の存在感が増した。おもしろい現象ですね。
松林: コミュニケーションツールのひとつになりました。
編集部からのお知らせ:
いつも「ITmedia ビジネスオンライン」をご愛読いただき、誠にありがとうございます。人気記事やオススメ記事、編集部員のコラムをお届けするHTMLメールマガジン「ITmedia ビジネスオンライン通信」をご存じですか? 週1回(水曜日)配信していますので、ぜひご登録ください。
関連記事
- なぜ小さなコンビニが、セブンより下でローソンより上なのか
エキナカにあるコンビニ「ニューデイズ」の業績が興味深い。1店舗の1日の売上高に相当する日販は、セブンが65万5000円、ローソンが51万9000円に対し、ニューデイズは57万円。小さなコンビニが、なぜ大手の一角に食い込むことができたのか。担当者に聞いたところ……。 - ミスドとセブンのドーナツ、味はどのくらい違うの? 味覚センサーで分析
セブン-イレブンがドーナツ市場に参入する。「形がミスタードーナツとそっくり」といった声がでているが、味もそっくりなのか。「味覚センサー」を使って、セブンとミスドのドーナツを分析してもらったところ……。 - お菓子の新商品が、なかなかヒットしない理由
スーパーやコンビニに足を運ぶと、たくさんのお菓子が並んでいる。しかし、よーく見ると、いわゆる“定番モノ”ばかり。なぜ、こうした現象が起きているのか。お菓子勉強家の松林さんに話を聞いたところ……。 - 受注を減らしたのに、なぜ「チョコモナカジャンボ」は3倍も売れたのか
森永製菓のアイスクリーム「チョコモナカジャンボ」が売れている。売上高は14年連続で伸びているが、その背景にはどんな“仕掛け”があったのだろうか。同社のマーケティング担当者に話を聞いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.