小学生6年生の「将来就きたい職業」――6年前と変わった?
株式会社クラレは6月22日、今年小学校を卒業した子どもの「将来就きたい職業」についてのアンケート結果を発表した。男子の将来就きたい職業トップは……。
今年小学校を卒業した子どもは、将来どんな職業に就きたいと考えているのだろうか。株式会社クラレが行った調査によると、男子のトップは、入学時と同じ「スポーツ選手」であることが分かった。しかし、入学時は28.6%いたが、卒業時は18.6%と大きく低下していることが明らかに。
入学時ランク外だった「研究者」(9.8%)が2位に入るなど、理系職業への興味・関心の高まりがうかがえた。「iPS細胞や青色発光ダイオード(LED)の研究など、近年理系分野で日本人ノーベル賞受賞者が誕生したためか、より理系職を身近に感じられる機会が増え、志望者の増加につながったのかもしれない」(クラレ)
入学時にトップ10入りしていた職業の中で、卒業時にもランクインしたのは「スポーツ選手」「医師」「警察官」「運転士・運転手」の4つ。卒業時には「会社員」がトップ10入りを果たし、サラリーマンのお父さんたちにとって嬉しい結果に!?
女子の将来就きたい職業
一方の女子は、どのような結果になったのだろうか。入学時には3割以上を占めた「ケーキ屋・パン屋」(34.7%)のように圧倒的な人気職業はなくなり、卒業時は人気の分散傾向がみられた。とはいえ、入学時にランクインしていた職業のうち、「教員」「医師」など半数を超える6つの職業が卒業時にもトップ10入り。「小さいころからの憧れや夢を実現したい気持ちの強さがうかがえた」(クラレ)
また、“リケジョ”の象徴である「研究者」(4.1%)がトップ10入りを果たした。「研究職に就く女性や大学の理系学部へ進学する女性が年々増加傾向にあり、今までよりも“リケジョ”を身近に感じられる機会が増えたのかもしれない」(同社)
インターネットを使った調査で、2015年3月に小学校を卒業した子ども977人が回答した。また郵送による調査で、2009年4月に小学校に入学した子ども4000人が回答した。
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